「Japan Drone2019」に出展して感じた日本国内のドローン事情と今後の展望

クオリティソフト  ジャパンドローン展

「Japan Drone2019」は、来場者数14,861名、出展者数 :222社という国内最大規模のドローンイベントで、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(略称JUIDA:Japan UAS Industrial Development Association)が主催して毎年開催されています。

近年話題を集めているドローンですが、最も注目されているイベントのひとつがこの「Japan Drone」です。

クオリティソフト社でも今回の「Japan Drone2019」に出展しましたので、例年との違いについて感じたことをレポートします。

「ドローンでの具体的なソリューションが充実してきた」

今年のジャパンドローン展で最も感じたこと、それは3つあります。

それは1つ目「ドローンでの具体的なソリューションが充実してきた」、次に「NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといったキャリアが本格的に出展してきた」、そして「入場者数が増加傾向である」の3点を強く実感しました。

ドローンの機体メーカーは、基本性能を高めた製品を数多く発表していましたが、あくまでマイナーチェンジといった印象で、技術的に革新的な製品は見られませんでした。

ただ、2019年1月に米国で開催されたCES2019と同様、水中ドローンの展示が多かったですね。昨年までとは比較にならないぐらい高性能化されていましたので、直近で盛り上がりそうな予感があります。

その他では測量や農薬散布といった利用用途では内容が実運用レベルに近づいたため、より具体的なソリューションの提案が多くの企業からされていました。

「NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといったキャリアが本格的に出展してきた」

次に3大キャリアが出展していたことで、ドローンのIoT機器化を見据えたサービスの展開が活発化しそうな様相でした。

これらは携帯電話回線の利用が間近に迫っていることの実感、ソリューションの実用レベルの向上(実際に使えて結果が残せる状態になってきた)が昨年と比べての大きく変化しているといえます。

「入場者数が増加傾向である」

昨年と比較して明らかに入場者数が増えていました。主催発表でも今年の来場者数は 14,861名(前年11,440名)と前年比約30%の増となっていましたし、出展企業・団体数も222社(前年160社)と前年比40%近くの増となっています。

ただ、来場者の傾向としては、産業用利用を目的とした企業(中小企業、大企業)や、自治体からの参加者が多く、コンシューマー利用での一般の来場者は少なかったのではないでしょうか。これは規制が厳しくなり、一般人が自由に飛ばせる環境ではなくなったことで、主な利用方法が産業利用へと移行しているためでしょう。

その上で、ドローンの産業利用について認知度が向上したことと、ドローン・ソリューションの完成度が向上し、使い物になるようになってきたことで情報収集に集まってきていると思われます。

ブースでの問い合わせなどから感じる評価

弊社へのブースへのアナウンサードローンへの問い合わせで、他社の同様の製品と比較して明らかに当社のスピーカー性能が高いと実感していただけましたので、様々な活用想定に対しての適用方法についてご相談を多くいただきました。

同様のスピーカー搭載ドローンを開発されている企業様からも、このようなスピーカーが欲しかったと高い評価をいただいております。

ドローンビジネスカレッジが表彰されました

今回の「Japan Drone2019」では昨年のアナウンサードローンの表彰に続き、JUIDA認定ドローンスクールで2018年中、第三位の受講者数であった旨の表彰をしていただきました。

風光明媚な南紀白浜の地の利を活かし、スクール内容の良さでも受講生の方々から高評価を頂戴していることがこの結果に繋がったのではないかと考えています。

今後のドローン業界の展望

国によっては日本より規制が厳しい場合もあれば、逆に緩い場合もあり、一概に日本がどうかといったことは言えませんが、比較的規制の緩い中国では、機体やソリューションの開発スピードや完成度が比べ物にならないという印象です。

一方、規制緩和と言いながら規制を強化している日本。自由に実験ができる環境がなければ開発スピードは上がりませんので、当面は中国メーカーの一人勝ち状態は続くのではないでしょうか。

以上、色々と感じさせられることの多かったドローン展示会「Japan Drone2019」のレポートでした。

【Report 】竹中智彦 (TAKENAKA TOMOHIKO)
クオリティソフト 株式会社開発本部ドローンビジネス開発部部長。同社が開発した「AIアナウンサードローン」の開発チームリーダー。

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